図とかグラフの設定・出力形式

注:あくまでも個人的なメモです。

「MS Wordで原稿を書いたり、Powerpointでプレゼンをするなら、Excelでグラフをかけば、それぞれのソフトウェア上でも編集できるので便利。」という思想の下、簡単なグラフや図はエクセルとパワポで描いています。なるべくきれいな図になるような出力方法をメモしておきます。(ちょっと面倒なグラフや図はOriginとAdobe Illustratorでかいています。3Dの図はBlender使うけど既に3回挫折しています。)

MS Excelでグラフをかく(散布図のみ):

まず第一にデフォルトのグラフがめちゃくちゃにダサい。長年そのままにしているので、なにかしら意味があるのかもしれないとも考えたが詳しくは知らない。

見た目の設定は以下の通り。

グラフエリア
塗りつぶし:白もしくは塗りつぶしなし
枠線:なし
サイズ:高さは適当にバランスをとる、幅は7.5-8.0 cmか15-16 cmがいい(二段組と一段組に合わせる)

グラフタイトル
必要ないので削除(キャプション書くでしょう)

プロットエリア
塗りつぶし:白か塗りつぶしなし
枠線:単色で黒、線幅は0.75-1.0 ptがきれいだと思う
その他はいじらない


線:単色で黒、線幅はプロットエリアに合わせる
他方の軸との交点:0以外から目盛りが始まるときは軸の値で指定する
目盛り:種類は内向き
表示形式:0が0.0みたいな表示にならないように形式コードを設定する。

目盛り線
いらないので削除

文字
フォント:Arialが無難
サイズ:幅が16 cmなら18-20 ptぐらい、8 cmなら10-12 ptくらい

データ系列の書式設定
線:単色でUDを配慮する。(とりあえずは黒、赤、青くらい)
幅:0.75-1.25 ptくらい
マーカー:なしでもなんでもいいけど単色で塗りつぶしと、枠線の線幅は気持ち太めが見やすい。

ぱっと思いつく限りだとこれくらいやれば、投稿論文にも使えるきれいなグラフになる。これをパワポにコピペすれば、パワポの上でも簡単に編集ができるので便利。プレゼンで使うグラフは、全体的に線幅は太め、フォントは大きめを意識すると、見やすくてよい。

余談だが、ChemDrawで構造式をかくときも、プレゼンに使うものは線幅太めの設定が見やすいと思う。投稿用のスタイルもきれいにかけるけど、線幅が細めなので発表会場次第では見えにくい。

かいたグラフを画像ファイルとして出力する:

普通のグラフソフトならいろんな出力オプションがあるのですが、エクセルはあくまで表計算ソフトです。グラフを画像ファイルとして直接出力する方法は今のところありません。パワポ経由で出力します。

エクセル上でかいたグラフをコピーして、パワポの上にペーストします。これを画像として保存すればいいだけです。出力形式はなんでもいいですが、原稿をpdfで投稿したりすることを考えると、ベクタ形式の拡張Windowsメタファイル(emf)が使いやすいです。ラスタ形式の形式でもいいのですが、150dpiまで解像度も落ちるので、(個人的には)投稿論文には使いたくないです。一部のジャーナルはプルーフのときに高解像度のラスタ形式(tifやjpg)のファイルを要求してくるのですが、そのときはemfをイラレとかで変換しています。(無視してemfのまま出したら、ジャーナル側で変換してくれてたけど。)

投稿論文で使ったグラフは、全グラフを含むパワポのファイル(各スライドに一枚ずつ貼ってる)、オリジナルのデータファイル(csvとかxyファイルとか)、図をかいたエクセルのファイルをセットにして「グラフ」フォルダにぶちこんでいます。

見直しもしていない雑なまとめですが、done is better than perfectです。