【備忘録】滞在許可証(Titres de séjour)の申請

フランスの場合,3か月以上の滞在に発行される長期ビザを取得しても,3か月の滞在許可証しかもらえません.渡仏後にOFII(移民局)や県庁でスタンプをもらい,長期の滞在許可証(Tirte de sejour, Carte de sejour)として有効化する必要があります.(イギリスのビザは最初から2年間有効だったんですけどねぇ…)申請は滞在許可証が失効する2か月前からできます.

研究者ビザは,2016年11月から手続きが変わり,OFIIではなく県庁での手続きになりました.私の場合,2017年1月に渡仏したので,全く経験談が見つかりませんでした.わからないことに対するストレスがすごかったので,ここにその記録を残しておきます.

大事なポイントは,フランスに到着したら,書類がそろっていなくとも,直ちに申請の予約を入れることです.2か月後くらいの日程しか予約できません.予約には住所と電話番号が必要ですが,渡仏前にわかっていれば,渡仏前に予約してもいいと思います.

 提出書類(基本コピーで大丈夫ですが,原本確認されるものもあります.)

・Visaのコピー(フランスのもの,イギリスのもの),入国スタンプのコピー

・パスポートのコピー

・戸籍謄本の翻訳のコピー(コピーってばれてないかも.出生証明書,結婚証明書として)

・3カ月分の電話代の請求書(3カ月以内のもの1枚でもいいかも)

・Attestation de residence(大家さんにもらったやつ)

・家賃の請求書

・写真35mm*45mmを3枚(口の開いた写真は却下された)

・Protocol d’accueilのコピー

・certificat de scolarite(在学証明書)

・大学との契約書のコピー

・修士号の学位証明書の仏語翻訳版のコピー(コピーってばれてないかも)

・妻のパスポートのコピー

予約の仕方(Seine-Maritimeの場合)

予約は県庁のページからしました.スクショを残しておきます.メールで送られてくる予約表は印刷して手元に残しましょう.申請に必要です.また,予約表に必要な書類のリストが挙げられていますが,このリストの他にも必要な書類があります.

個人情報入力

予約を有効化するためのメールが届くので,送られてきたリンクにとぶ

正式に予約完了

予約表は印刷しておきます.

実際の申請 (2017/04/14)

私の場合,滞在許可証の失効前に予約が取れませんでした.端的に言えば不法滞在です.不法滞在に該当する期間は,予約表とパスポートを持ち歩いていました(パスポートは元々必携ですが…).また申請書類についても,いくらの印紙が必要かわからなかったので,買っていきませんでした.

セキュリティチェックを受けて県庁に入り,待合室でしていると,”……Rendez-vous……”と質問している職員の方がいたので,自分の予約表を見せたら連れていかれました.(本来は,アナウンスで名前を呼ばれた後,窓口に向かいます.)その後,窓口に案内されたので,予約表を見せて,あらかじめ準備しておいた書類を全部出しました.どの書類もコピーを提出しましたが,Protocol d’accueilと戸籍謄本の翻訳,大学との契約書は原本を見せるように言われたので,見せました.また,住居証明が有効かわからなかったので,とりあえずいろんな種類を持っていったところ,全部もってかれました(たぶん電話代の請求書だけでいいはず…).

書類の確認が終わると,SMSを受信できる電話番号を聞かれました.受け取りの準備が終わったら,SMSで連絡が来るようです.職員の説明によると,4~6週間で連絡が来るとのことです.

おそらく書類さえしっかりしていれば,フランス語しゃべれなくても問題ありません(たぶん).

(追記)
2017/05/19 SMSで発行の連絡がきました.申請からちょうど5週間でした.
2017/08/25 妻の滞在許可証の申請をしました.混んできているので,6~7週間かかると説明されました.[:]