採用通知(8/17)をいただいてから,ビザを受け取るまで(11/24)を簡単にまとめます.フランスの場合,博士課程の学生は学生ビザではなく研究者ビザになることが多いようです.また,2016年11月から研究者ビザの人はOFII(移民局)での手続きが廃止となりました.後日,滞在許可証の延長についても記録します.
申請時の必要書類
①申請書(長期ビザ申請書)
大使館のページから入手できます.住所欄については,滞在先が決まっていな い場合ホテルでも構いません.私は泊まってすらいないホテルの住所を書きましたが,問題ありませんでした.(ビザ申請後にホテルを予約したので,当初予定していたホテルが取れなかっただけです.)
②パスポート
原本とコピーが必要です.ビザの期間の最終日から3か月以上有効期限が残っているもの.
③申請料金
99€相当の日本円とあり,申請窓口で現金支払いです.ぴったり準備しなくても大丈夫でした.おつりもらえます.
④受入協定書(Convention d’accueil)
研究者ビザの申請に重要な書類です.「フランスの受入れ機関のサインと捺印,およびフランスの受け入れ研究機関が所在する県の県庁の捺印が必要.研究者の署名欄にパスポートと同じ署名をすること.」とあります.ネットで調べていると,受け入れ先の方が作成してくださるケースが多いようです.県庁の捺印をもらうのに時間がかかりますので,なるべく早くお願いするとよいです.万が一,先方がよくわかっていなければ,大使館のページにフォーマットがあるので,それを元に作成をお願いするとよさそうです.
申請の予約と申請
そんな難しくないです.大使館のページから予約するだけです.予約手順についても大使館のページにpdfがおいてあります.
実際の申請は広尾にあるフランス大使館で行います.セキュリティチェックを受けて(空港のそれと同じです),中に入ります.中は小さな郵便局くらいの広さです.しばらく待つと,アナウンスで名前を呼ばれるので,窓口に向かいます.書類を提出して,指紋の登録をして,ビザ用の写真を撮って終わりです.中に入ってから,申請が終わるまで20分くらいでした.予約した時間には外に出ていたことを覚えています.
おまけ:受入協定書(Convention d’accueil)の発行にかかった時間
私の場合は特殊でしたので,参考になるかわかりません.というのも,私はConvention d’accueilを受け取っていないからです.その代わりとして,Protocol d’accueilを使いました.これはConvention d’accueilと同等の書類ですが,古いフォーマットのものです.(ネットの情報では2009年ごろには変わってる?)これらの違いは研究者本人の署名があるかないかです.
通常のConvention d’accueilであれば,先方の研究室の秘書さんあたりが受け入れ側の記入欄を埋めて,こちらに送ってきます.そこに署名をして,送り返します.その後,受け入れ機関が所属する県庁の捺印をもらいます.この県庁の捺印に時間がかかるようです(はやくて1カ月くらい).
以下,私のケースを時系列順に残しておきます.私の場合こちらの秘書さんの仕事が早かったので,あっという間に書類は揃いました.ちょっとした勘違いも,実際の申請はかなり遅くなりましたが,予約を取ってからはあっという間でした.
8/17
採用決定
9/27
県庁の捺印つきのProtocol d’accueilのスキャンが送られてきた.(この時点でビザの書類がそろっていたが,当時の私はconvention d’accueilが必要と思い込んでいたので,申請はもっと後になってしまった.)
10/26
Protocol d’accueilの原本が手元に届いた.
11/07
Protocol d’accueilがConvention d’accueilと同じものであることに気付いた.申請の予約をした.
11/17
ビザ申請
11/22
ビザ審査進捗状況のステータスが変わった.
11/24
無事手元にビザが届いた.
渡仏後,ビザを長期滞在許可証として有効化する手続きを県庁で行います.今まではOFIIでの手続きでしたが,変わってしましました…(今のところ経験談が皆無です…)後日,これについても書きますが,心配事だらけでした.